Bloomberg

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NFZ6S86TTDSP01.html

藤巻氏は、「118円、119円は円安・ドル高方向の第1章第1節にすぎない」と指摘。日米の金融政策が逆方向を向いている状況下で、来年には140円までの円安もあり得ると言う。さらに、日銀がマネタイゼーションで政府の財政危機を「カムフラージュ」していることが明らかとなれば、「円は奈落の底に落ちる」とし、200円を超えて円安が進むと読む。

藤巻氏は、日本の名目GDPが過去20年間で縮小しているにもかかわらず、自民党政権は「世界に類のない規模」に借金をため込んでしまっていると話した。巨額の借金をなくすためには、「大増税をするか、富を債権者から債務者に移行させるインフレしか方法がない」とし、明らかに安倍政権は国民にとって「地獄」となる後者の「悪性インフレ政策」を選択したと語った。

藤巻氏は、日本の実力に見合ったドル・円相場の水準は「相変わらず180−200円だと思っている」とし、過去20年間は円高で「窮乏化政策を取っていたことになる」と指摘。200円にまで円安が進めば、「日本の国力が戻る」とみている。

経常黒字を海外に還流させず円で溜め込もうとして実力をはるかに上回る円高を招き、名目賃金・名目物価を引き下げる形で均衡させようとし、恐慌を避けるために政府が負債で需給ギャップ分を消費していた。国民は金融資産が増えて喜んだが政府は負債を返せそうもないのでインフレで踏み倒す。結局、幻の金融資産だった訳である。なんだったんでしょうね。