プロパガンダ 12/1

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2014/12/post-260.html

安倍政権はハイパーインフレへ舵を明確に切ったな」と思わざるをえない。1039兆円(2014年9月末)もの借金を貯めてしまった以上、尋常な方法では借金は返せない。10兆円ずつ返して返済に100年かかるからだ。それもその間、ゼロ金利が続かないと財政が先に破綻してしまう。

100年ゼロ金利を続けられるか?
つまり100年不景気が続くか、続けられるか?
さらに、今の延長で財政赤字を続けながらそれができるか?
日銀がJGBを買えば金利を低くできるがマネタリーベースがドンドン拡大するから貨幣価値が減り、円安・物価上昇となる。その場合円貨幣の需要が猛烈に増すから金利上昇圧力がかかる。それをしのぐ為に日銀が更にJGBを買えば...。

国民と政府にとってのインフレの意味は大違いだ。ハイパーインフレで富を没収できれば、増税という国民に不人気な仕事をしなくて済む。ましてやインフレは、初期段階では株も給料も上がるから、国民は喜ぶ(今年、来年の現象だ)。それに加えて“ばらまき”を行えば国民は大喜びだ。いったんばらまいても、どうせハイパーインフレで回収するのだから、政府は痛くもかゆくもない。

消費税増税先送りは、自民党政権が積み上げてきた膨大な借金を、増税という困難な仕事ではなく、安易なハイパーインフレという方法で解消しようとしていることの表れだ

経常黒字を円で溜め込もうとして為替レートが実力を上回る円高だからデフレになったのだから、経常黒字を海外に還流させる政策をとればよかったのに。残念。