プロパガンダ 1/10

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2015/01/post-264.html

某役所出身の方と会話をしていたら『ニューヨーク勤務時代は良かった。円が強かったので、贅沢な生活ができた。だから円高が良い』とおっしゃるのだ。
あきれた。お役人であれば円高になっても仕事はなくならないし、給料が減ることもない、だから円高はいいだろう。しかし、普通の日本人にとっては、円高は「失業」と「給料減」を意味する。企業は強い円で外国人を雇う、すなわち空洞化が進むのだ。工場が海外に行ってしまえば、日本人の労働力は供給過多になり、賃金水準は下がる。

あー、ダメだな、こりゃ。ある種の納得感はあるが。

為替に関しては『輸出』の観点からしか議論がなされないが、「日本人に仕事が回ってくるか否か」の観点のほうがより重要なのだ。人間、働いて稼ぐか、お金に稼いでもらうしか生きる術がないのだから、為替は日本人にとって死活問題のはずなのだ。

輸出の観点からしか議論ができないのも、あー、ダメだな、こりゃ。

「今、パンパンに膨れ上がった風船に息をどんどん吹き込んでいる輩がいるんだから怖いよな〜」

怖いなあ。
市場がprinting moneyを確信した場合、日銀はひたすらJGBを買い続けるとしたら、円の流通速度は増えるだろうし、円での借り入れも増えるだろうし、最初は円安とリスク資産インフレで始まるのかな。