プロパガンダ 2/20

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2015/02/post-269.html

政府は「円安が大変だ」という世論の大騒ぎを味方につけて、チャンスとばかりに、業界団体にバラマキをしているのではないか?家庭だったら、自己破産の危機にあれば、こんな安易な金の使い方をしないのだが。

現政権は財政再建する必要性、財政破綻を回避する必要性をこれっぽっちも感じていないのでしょう、どうやら。

今週月曜日更新のプロパガンダに「国債10年利回りが1月末に1.64%をつけてから2週間で2.05%まで上昇」と書いたが、その後も米国長期金利は上昇を続け、昨日は2.11%まで上昇している。明らかに金利上昇局面に入った。この傾向に日本国債が抗するのは難しいと考える。FEDの利上げが近づいたことが明確になった時には、日銀が長期金利を押さえつけるのは無理になるだろう。

金利がつく米国債買、ドル預金、ドルMMFが選好され円が売られる状況では円は安くなる。円の需要は減る。円の裏側にあるのがJGBだからJGBの需要も減る。そういうときにJGBを更に増やそうとすれば金利は上がらざるを得ない。JGBを新たに買い入れるのは誰?

日本農業衰退の最大原因は円高だ、と主張した。私が永年、穏やかな円安を主張していた理由の一つだ。農水省は「補助金獲得」に邁進するより財務所に向かって「円安を!」とプレッシャーをかける方が大事だったのだ。

為替レートは輸出産業だけじゃなく輸入品と競合する国内産業にも影響するにも関わらず、なぜメディアも有識者もこれに気付かないの?