プロパガンダ 4/3

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2015/04/post-276.html

市中に資金がジャブジャブにあれば、中央銀行が多少資金量を絞っても金利はビタ1文上がらない。

資金が市中にうなっているこの時期に金利を上げるためにFRBが考えだした方法は、FRB に置いてある民間銀行の当座預金への金利を引き上げていく方法だ。

量的緩和の際に利回りの高い米国債MBS(不動産ローン担保付証券)を買ってきたFRBには、この方法を採用できる。

問題は日銀だ。私が参議院財政金融委員会で質問したところ、2013年度の日銀の保有債券の平均利回りは0.48%だという。今後、年間80兆円ずつ買う長期国債の利回りはさらに低く、平均利回りをグイグイ押し下げていく。
収入は低い。この状況で、民間銀行に高い金利を払い始めたら、日銀は損失の垂れ流しとなる。債務超過どころか倒産の危機もある。そうなれば円も長期債も株式も大暴落だ。

なるほど。
参議院議員の藤巻さんはストレートに分かり易く説明してくれる。

この日銀OBのお三方が考えていた出口戦略は、皆同じだった。私が先週のこのコラムで書いた「日銀にある民間銀行の当座預金」に付利していく方法である。FRB連邦準備制度理事会)が行うと公表いているやり方だ。いくら黒田総裁が「時期尚早」とおっしゃろうが、「出口戦略はそれしかない」が暗黙の了解なのだ。しかし、その唯一の方法がFRB と違って日銀には極めて大変な仕事となるのだ。その認識も皆、共通していた。

黒田総裁は「時期尚早」としかお答えにならないのだが、私も、日銀OB のお三方も想定している「利上げの方法は」皆同じだったということだ。しかし、その法では「国家的リスク」が来るかもしれないのだ。「出口が無い」のと同義だ。

破綻するということで...。

量的緩和で日銀は1年間で80兆円の長期国債保有額を増やすのだ。毎日毎日、日銀はヘリコプターで紙幣をばら撒き続けている。発行されている紙幣の量は昨日よりも今日、今日よりも明日と増えている。(これはたとえで、この紙幣と称しているものには日銀にある民間金融機関の当座預金残高も含まれている)その意味で、毎日量的緩和は進んでいるのだ。毎日、円の希少価値は下がっていく。FRBはもうドルをばら撒いていない。相対的にドルの希少価値は上がり続ける。360円から70円台まで進んだ円高傾向は完全に反転したと思っている。下がったらドルを買い、上がってもドルを買う、カネが余ったらドルを買うスタンスでいいと私は思っている。

藤巻さんらしい藤巻さんのスタイルの戦略!。