プロパガンダ 5/29

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2015/05/post-283.html

今の量的緩和政策では、時速160kmでの走行を明日は時速163km、明後日は時速166kmと毎日加速している。金融政策会合を開かなくとも、毎日、毎日、少しずつアクセルを踏み込んでいるのだ。年間80兆円ずつ長期国債を買い増すのだから、その購入のために新たな紙幣を印刷し続けている。昨日より今日、今日より明日と、流通する紙幣量は増えていっていく。

マネタリーベースが日々増えている。重要なポイントですね。

まずいことには、この日本車は足を離してもアクセルが戻らないように思える。さらにはブレーキもついていないようにも思えてならないのだ。

こちらも重要なポイント。

円安有害論の主張も散見されるようになってきたが、円安が良かろうが悪かろうが円安は進むだろう。

デフレではないとかインフレと認識されればマネーサプライは急速に拡大するだろう。マネタリーベースは既にうんと拡大済みだから、マネーサプライも急拡大、円は大きく安くなるだろう。

大幅円安は、長期国債市場崩壊の契機に充分なりうる。だからこそ今後、政府筋から円安悪者論が出てくるだろうが、口だけでは円安は止められない。なにせ最有力の金利を上げる手段を米国FRBと違い、日銀は持ち合わせていないのだから。

これだけ、おカネをジャブジャブにしているのだから、余ったおカネが土地や株に向かい資産インフレが起こるのは当たり前だ。まだまだ資産価格は上昇する可能性が多いにある。しかし、トリプル安というハードランディングが起きるのが1年先なのか6か月先なのかはたまた明日なのかよくわからない。だからいつも私は「日本株を買うのなら『こわごわ買え』」と言っている。

今回のプロパガンダは骨太な印象。