プロパガンダ 7/21

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2015/07/post-293.html

5月29日現在で半年前に発行された30年債の83%を日銀がすでに買っている。民間金融機関は、半年以内に日銀に売却し、鞘抜きをする目的で購入していると言っても言い過ぎではないだろう。
政府・日銀は「財政ファイナンスではない」という詭弁をいつまで言い続けるのだろう?私の友人の外国人は「フルサイズの財政ファイナンスだ」と言っていた。だから彼の$/¥の将来予想は300円。財政ファイナンスである以上、私はそんなところでは止まらないと思う。

藤巻さんは300円/ドルよりも円は安くなるという見解。

「私の考えではないが、政府がやりたいのは消費者物価5〜7%のインフレを10年続けて累積赤字を実質半分以下にすることではないでしょうか?」とお答えした。これは私の友人である神戸大学の岸本教授が推測する「政府がとろうとしている方策」であり、私もそうだろうなと考える。

CPIのインフレ率が5〜7%ならば長期金利は7〜10%ぐらいになっても不思議ではない。そうなると利払い70兆円とか100兆円の世界になっちゃうから財政破綻だろうなあ。

財政ファイナンスでこれだけお金をジャブジャブにしてしまった以上5〜7%のインフレはいずれ達成できると私も思う。しかし問題はそのあと、財政ファイナンスを始めてしまった以上、ブレーキが無いことだ。7%達成の後は10%、20%、30%とハイパーインフレへ一直線だと思うのだ。

財政破綻すると、お札をガンガン印刷して財政をファイナンスすることになるから、ハイパーインフレまっしぐらかも。

それなら「インフレを抑えるブレーキを考えろ」とおっしゃるなかれ。30年間金融の世界にいた私には考えつかないし、学者もまだ思いついていない。歴史的に財政ファイナンスをした後ブレーキをかけ得た国はない、黒田日銀総裁は「時期尚早」として教えてくれない。私がハイパーインフレ不可避と考える理由だ。

政府の財政赤字が実質チャラになり家計部門の金融資産が幻と消えたころ、やっとブレーキを掛けられるのだろう...。