プロパガンダ 9/2

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2015/09/post-300.html

人民元は実需の裏づけが無ければ取引できない。そして実需取引とは投機資金の何百万分か何千万分の1の取引量でしかない。だから私は中国発の金融危機の伝播はない、と言っているのだ。

さらに言えば、先物取引では取引段階で「貿易など実需の取引であると証明する書類が必要ない」ので、投機が出来る。人民元先物売りは、「直物の人民元売りとスプレド取引」に分解されるため直物の人民元売り(投機)を引き起こすが、今回それをも、出来無くしようとしている。だから一層、金融危機の伝播はない。

独自の金融政策、為替レートの安定、自由な資本移動の3つを同時に実現することは不可能ですが、中国は為替と金利の為に資本移動を制限したのでしょう。でも資本移動を制限しちゃう(お金を引き上げられなくすると)と今後海外から投資する人、いなくなるのでは? ジム・ロジャーズはどうしているのかな...。

ドルが急落した際には、政府・日銀は『ドル買い/円売り』介入をするべきだ。急激な円高防止の意味もあるが、それ以上に外貨準備のドルを積み上げるチャンスだからだ。私の予想する日本の危機のとき、個人であろうが国であろうが、ドルを大量保有していれば生き延びられる。

中国が米国債を売った分、日本が買えばいい。