プロパガンダ 10/6

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2015/10/post-305.html

現在はあの時以上の金融緩和を行っているうえに為替は円安傾向だ。だからこそ私は容易にCPIは2%に達すると思うのだ。FRBが今後、利上げを続ける一方、日銀は利上げできないとなると、金利差は開いていき、円安は進む。

CPIは明らかにドル/円に連動している。円安傾向が続き、2%が達成されたとき、安倍政権は「デフレ脱却・公約達成」と大喜びするのだろうが、そのとき日銀は『異次元の量的緩和』を中止して日本経済破綻の引き金を引く苦渋の決断を迫られるのだ。怖い

異次元の量的緩和を止めれば政府の財政は破綻、やめなければインフレは加速。

日銀の更なる量的緩和(第3弾バズーカ)を期待する向きがいると上に書いたが、日銀は今現在でも、毎日、更なる量的緩和を続けていることにも気づくべきだ。昔の伝統的金融調整、すなわち金利の上下で金融政策を行っているときは、日銀が政策金利を(たとえば)1%から0.5%に引き下げるまでは金融政策のスタンスは1定である。しかし量的緩和政策の現在、今日よりも明日、明日よりも明後日と、毎日(というと少し大げさだが)金融緩和は進んでいる。日銀のバランスシートが毎日膨らんでいるからだ。市場の言っている「更なる量的緩和(第3弾バズーカ)」とは、そのバランスシートの膨らみ方を加速させるだけに過ぎない。更なる量的緩和(第3弾バズーカ)があろうとなかろうと、円安・ドル高要因に変わりはない。バランスシートがもう膨らまず、利上げを今後何度もしていくだろう米国に対し、日銀のバランスシートは今でも毎日膨らみ続け(=新しい円紙幣を毎日増刷していると言うこと)、金利など未来永劫に上げられない(米国FRBと違い利上げの方法を持っていないから)からだ。

なぜ本質を見えない・見ないのだろうか?