プロパガンダ 10/16

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2015/10/post-307.html

8月31日の日本経済新聞でも芦川洋一・論説委員長が「経済が首相を呼んでいる」という記名記事の中で「有権者が求めているのは経済テーマなのに、政権が懸命に取り組んでいるのは政治テーマで、そこにずれがある」と書いています。まさに,そのとおりだと思うのですが、残念ながら、時すでに遅く、政治ではこの財政危機は乗り越えられないとも思うのです。ここまで累積赤字が溜まってしまうと、市場の残虐までの破壊的な動きに政治は対処不能だと思います。今は政治の世界に身を置いていますが、その前に長い間、市場で戦ってきた現場人間の私の感想です。

さらに言えば、このXデーを持って日本が終わるわけではありません。日本人が嫌う「市場原理」によって日本は必ずや大復活するのです。しかし、今の政治・社会の仕組みのままでは、その次のXデーが再度起きてしまいます。

X dayを何回も繰り返すというシナリオも有るような気がする。

私は、20年以上前から財政危機に対する警告を大声で発してきました。英経済紙のファイナンシャルタイムズには「MR.悲観論」とさえ書かれたくらいです。もちろん、悲観論を述べてきただけでなく、「早急に財政を再建せよ」「量的緩和は危険だから伝統的金融政策に固着すべきだ。すなわちマイナス金利政策を取れ」「長期にわたる日本経済低迷の最大の理由は円高だから穏やかな円安政策を取れ」「司令塔としての通貨庁を作れ」「ドル建て日本国債を発行せよ」「資産インフレによる資産効果で日本経済を再生せよ」「市場原理の働かない国営企業は退出させよ」「社会主義国家日本を真の資本主義国家に変えろ」「悪平等が過ぎる。結果平等から機会平等の社会に変えろ」「アベノミクスの第3の矢があるとすれば相続税贈与税の廃止くらいだ」等々、建設的(だと自分では信じている)警告、解決策をマスコミを通じておおいに発信してきました。しかし私の警告、解決策は完全に無視され続けてきたのです。

藤巻さんの提言が全く理解されてこなかったことを鑑みるとX dayが起きた理由もわからず何度も繰り返すかもなあ。