プロパガンダ 10/27

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2015/10/post-308.html

何度も書くように、日銀はベランスシートを縮小させるどころか「拡大を辞める」ことさえ出来ない。7割を買っている日銀が購入をやめれば(=バランスシートの拡大を辞める)国債市場は大暴落するからだ。国債売却を始めたらなおさらだ。
ベランスシートの自然縮小も期待できない。黒田日銀総裁は「10年国債、30年債国債」を大量に買い始めたからだ。満期による償還ははるか先である。私が現役の時、日銀は1年未満の短期国債しか買っていなかった。短期国債ならば満期が来れば償還でバランスシートは縮小する。白川前日銀総裁の時は、2年債、3年債まで購入を増やした。黒田日銀総裁が「10年国債、30年国債まで購入国債の年限を拡大したことは大きな誤りである。

日銀のB/Sは増大し続ける。つまりベースマネーは増大し続ける。インフレは進むハズだし円も安くなるハズ。

メガバンクは近年、急速に国債保有を減らしているから大丈夫にしても、日銀や国債保有を減らしていない中小金融機関は大あわてすることになる。

金融危機も起きるかもしれない、ということかな。