プロパガンダ 11/4

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2015/11/post-309.html

10月2日発表の米国非農業部門就業者は、前月より14万2千人の増加だった。市場予想を大幅に下回ったので、世界中のマーケットが揺れた。堅調な水準とされる20万人を大きく割り込んだことにショックを受けたのだ。しかし同時に発表された失業率は2ヶ月連続で5.1%だったのだ。これは米国では完全雇用状況といわれる数字だ。完全雇用ならば、就業者数など、そう簡単には増えないはずだ。働きたい人はすでに働いているのだから新しい労働者を雇用するのは困難だ。したがって今回の非農業部門の就業者数をもって『米国経済減速』と見るのは間違いだ」と私は思う。

米国景気は正常になった、従ってFRB金利も正常に戻す、と藤巻さん。

現在、『いつ最初の利上げがあるか』をマーケットは気にしているが、これだけ経済が強いのだから利上げは当然1回ではない。何回も続けて来るはずだ。米国連邦準備制度理事会FRB)は04年6月に政策金利を1%から1.25%に0.25%引き上げた後、06年6月に5.25%に引き上げるまで17回連続して毎会合ごとに0.25%ずつ利上げを続けたこともある。今回も同じようなマグニチュードではなかろうか?ちなみに前回、失業率が完全雇用の5.1%だった時(05年)の政策金利は3.25%である。

普通の金利に戻るまで利上げは続く、と。

その中で気になる文章がある。「もっとも、政府債務残高が累積する中で、金融機関の国債保有残高は、全体として減少傾向が続いているが、なお高水準である点には留意する必要がある」この話もバーゼル銀行監督委員会の話とつながっているのか?もっとも一番心配し、留意しなくてはいけないのは、最近、国債を爆買いしている日銀自身だと私は思うのだが。

日本の長期金利の上昇で銀行のB/Sは悪化する。日銀は量的緩和を縮小できないし、インフレは進むし、金利上昇で政府の財政も破綻する。