プロパガンダ 3/11

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2016/03/post-328.html

日本株の下落が大きいのは海外要因というよりはドル/円が大きく下がったせいである。量的緩和によりイールドカーブが寝てしまい、その上でマイナス金利政策を行ったから、銀行の業績悪化不安が顕著になり株式市場が崩れたせいでもある。株価の下落を止めるには円安しかない。

イールドカーブが寝れば銀行は利益が出ないから融資でリスクをとりづらくなる、一方、銀行の計算機システムはマイナス金利対応できていないから預金金利をマイナスにできず、ますます利益を出しづらくなる。そうして金融市場の信用が心配になると株式市場も崩れるのでしょうね。

米国経済は強い。(雇用は米国のスタンダードで)完全雇用状態(3.9%)、完全雇用なのにもかかわらず、先週金曜日発表の非農業部門雇用者数は24.2万人と驚くほど伸びた。
不動産市場もいまだ力強く、株もさがったとはいえ、史上最高値(18200ドルくらいだったと思う)から6〜7%の下落にすぎない。
石油も2月の26ドルから38ドル後半まで戻ってきた。
長期金利も1時1.6%台(10年債)まで下落していたものが今や、1.95%まで戻ってきた。

米国景気は正常化した。当然、金融政策も平時に戻り平時の金利になる。

一方の日本は(短期金利は)あがらない。上げる方法がない。

原油価格が上がっていけば日本の貿易収支は悪化し、国際収支も赤字化する可能性が再度出てくる。

金利差と経常収支の両面で円安、というロジックですね。