プロパガンダ 2/28

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/3355

「異次元の量的緩和」で増えたお金とは「発行銀行券」ではなく大半が「日銀当座預金」である。発行銀行券の4倍近くだ。
この口座は現在大半に0.1%の利息が払われているが、(異次元の量的緩和を始めた以上伝統的金融政策の時の利上げ方法は使えないので)利上げの手段としてはここへの付利金利を上げていくしかないと言われている。
日銀は保有国債から0.3%の利息しかもらっていないのに、日銀当座預金に(たとえば)2%の金利など払ったら、損の垂れ流しで倒産の危機となる。莫大な「通貨発行“損”」の発生だ。

昔なら日銀は短期国債しか買っていなかったから保有国債の利まわりが短期間で上昇し、「通貨発行損」は比較的短期に「通貨発行益」に戻っていただろう。しかし、今、日銀はシミみたいな金利の10年国債、30年国債、40年国債を山ほど買っている(繰り返すが私が現役の時は1年以内の国債のみだ)。保有国債の利廻りの上昇は10年国債や30年国債の満期が来る先の先の先のまた先だ。その長い間、莫大な損をたれ流し続ける日銀が、信用を保持できるとは到底思えない。

とても勉強になります。
日銀が財務を意識すれば利上げはできずインフレは加速するままになろうし、財務を気にしないなら信用を失い直ちにインフレ。加速度の差異ってところでしょうかね。