プロパガンダ 3/28

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/3499

FRBのイエレン議長は2月14日、上院銀行委員会の公聴会での証言後の質疑応答で、「今後数カ月間にバランスシートの戦略について協議する」と述べた。FRBのバランスシートは、06年に9千億ドル(約103兆円)未満だったが、金融危機後に約4兆5千億ドルまで膨らんだ。
イエレン議長がバランスシートの縮小に慎重なのは、売り出せば米国債マーケットの急落(=長期金利の急騰)の危惧があるからだ。
FRB がバランスシートの縮小を考えるときは、急落は無くても長期金利は少なからず上昇するだろう。日米長期金利差拡大で、円安が大いに進行する。日銀はバランスシートを縮小できないどころか膨張を止められないから日米金利差は開くのだ。その結果、円安・ドル高が進めばCPI上昇で「異次元の量的緩和」終了か否かが注目点になる。そうなれば今度は円債が暴落だ。円安はさらに大きく進行。日本売りのXデーとなる。すぐにではないかもしれないが、頭に入れておくべきシナリオの一つだ。

FRBのバランスシートは約5倍に拡大。その間に世界の貿易は拡大したから今の1/5に縮小する必要はないだろうけど長期金利は普通の水準へ向かうだろうなあ。
そのときほぼゼロ金利のJGBを買いたいだろうか。日銀が買い続け結果として安くなる円の債券を買いたいだろうか。藤巻さんの主張は(時期は分からないが)説得力はある。