2月27日 朝日新聞の藤巻さん

「企業買収の本格化 - 投資顧問会社社長 藤巻健史さんに聞く」というタイトルのインタビュー記事がありました。

日本の会社の持ち主は誰かあいまいだったがこれからは株主資本主義に向かう、という内容でした。

大会社の中の権力闘争を戦い抜きやっとトップの権力を手にしたとたん、「社長は株主に収益で奉仕する使用人」と言われたのでは堪らない。サラリーマンの私は企業人のその気持ちがわからないわけでは有りません。企業人が本当にそう思うならば、大いに運動して外資による株式交換による企業買収を容易にする法律改正なぞ国会を通さないという手もあるじゃないか、と思ったりもします。

しかし、藤巻さんは次のようにキッパリと断言しています。「日本型のほうがいいとか悪いとか、そういうレベルの話ではない」、「好むと好まざるとにかかわらず、それに合わせていくしか世界経済の中で生き残る道はない」、と。

藤巻さんがこの結論に達したということは、理念やベキ論ではなく、マネーの流れから考えるとそれ(株主資本主義を受け入れる)以外にありえない、ということなのでしょう。

私の理解では、マクロ的にみると国内の余剰資金は財政赤字を支えるのに精一杯となるので企業部門の発展のための資金を国外に頼らざるを得なくなる、そうしないと経済の発展に必要ないろいろな投資をまかなえない、ということなのでしょう。デフレのマネー余りの時代からマネー不足の時代に転換するとしたらなら、日常の思考を転換しなくてはいけないですね。