バブルな雰囲気

明けましておめでとうございます。

05年は藤巻さんの影響でマクロ経済学ミクロ経済学の教科書をまじめに読みました。おかげで「この話はあの理論のあの部分」とか「この人のコメント、ロジックがすっきりしないなー」と思えるようになりました。

06年は、またもや藤巻さんの資産効果理論に刺激されトービンのqのトービンの"Money,Credit,and Capital"の日本語版を読みます。他の教科書では議論をスッキリするため思い切り簡略化した部分を説明しており面白そうです。

12月28日の日経の経済教室は菅野雅明・加藤出両氏の金利と日本経済に関する議論でした。実質マイナス金利政策は資産価格高騰という副作用を伴うかなりの劇薬で、06年は資産価格が上昇し始めたときにその劇薬を投入することになる(ワーオ)。数字でいかに過剰現金が存在するかを示した上で、資産価格上昇の先に待ち構える真性インフレのリスクに備えることが重要。FRBは早めに利上げをした。金融正常化が遅れると最初はリスクプレミアム次に期待インフレ率の上昇で長期金利が上昇する。..... 80年代後半が「乾いた薪」なら現在は「湿った火薬庫」。

藤巻さんの表現と比較すると、点火は遅いが破壊力は大きそう。冗談はさておき、両氏の数字の参照先が日銀の資金循環のデータという点に注目しました。会計の知識の基礎の基礎の基礎は身についたので再びこのデータをかじってみようと思います。