2月16日 モーニングサテライトの藤巻さん

テーマは量的緩和解除の影響


量的緩和解除とは日銀の当座預金の残高を減らすことで、そのためには当座預金(それは日銀の負債)のペアとなる日銀の資産が売られねばならない。日銀の主な資産は国債と手形(今日その担保は多くの場合国債)。国債が売られることになり長期金利が上がる(イールドカーブが右上がりになる)のではないか。量的緩和解除は長期金利に影響し、短期金利は金融緩和気味のまま。


さて、私なりに解釈すると、日銀の当座預金は銀行の資産なので、仮にある日突然日銀が銀行に国債や手形を無理やり売りつければ、日銀の当座預金残高は正常水準にもどり、銀行のポートフォリオ国債や手形が増えますが資産合計は変化せず、となります。銀行の新資産ポートフォリオは銀行にとって望ましいものか?、たぶん望ましくは無いでしょう。その場合マーケットを通じてポートフォリオを調整することになりますが、何が売られて、何が買われるか?


このあたりの理論がトービンの金融論の教科書に書いてありますが、私の場合前提となる知識がちょっと不足するせいかてこずっています。修行を積んで半年後にもう一度チャレンジしようかな。


理論的な理解は出来ていませんが、銀行は新しいタイプの住宅ローンの開発や開拓に熱心なように見え、国債を売り住宅ローン債権を資産として持ちたいのかなあ、と思ったりしています。


長期金利先高観があるならば株価が下がっても不思議ではないなあと思います。成長ゼロの会社でたとえば長期金利2%上昇で資本コストが5%から7%になるとPERは20から14.3になっても不思議ではありません。理論に強い外国人投資家がValuation上割高となった日本株を売っているのかも。短期金利は緩和状態が続けば経済は加速し企業の利益が増大し、それを確認する(あるいはその期待を織り込む)ことで株価は再び上昇するのかなあと思います。


藤巻さんの量的緩和解除 → 長期金利上昇という説明で最近の株価のもたつきの理由がわかったような気になっています。私は量的緩和解除がイールドカーブのどこに影響するわからなかった・明確に認識するできていなかった(分析手法を持っていなかった)ので今日のモーサテのゲストコメントは勉強になりました。


トービン 金融論

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