大前研一「新・経済原論」

大前さんの"The Next Global Stage"の日本語版、「新・経済原論」 (ASIN:4492521607) がでました。
大前さんは似た内容の本をいっぱい書くので、最近はオリジナルが英文で書かれた本の日本語版だけを買うようになりました。
大前さんは、クリントン政権のときグリーンスパンFRB議長とルービン財務長官はアメリカの金利を高くして消費を増やした、これは大経済学者たちの理論に反して動いている... 経済学は古くなりすぎたと主張されています。
でも、注意深く読んでいくと、グリーンスパン・ルービン・サマーズは世界中から資金を集めることで資産価格を上昇させ、資産効果で消費を増やし、景気を良くした」 と主張されていることが分かります。
これ、藤巻さんの資産効果の景気に及ぼす力は大きい」 という主張とまったく同じですね。
大前さんは経済学はもはや役に立たないという立場にたつので、資産効果の説明が今ひとつ分かりづらくなってしまったのが残念。