ルターの通貨論

今日の日経朝刊マーケット総合面の大機小機に「ルターの通貨論に学ぶ」という興味深いコラムがありました。
宗教改革のあのルターは「絹や香辛料の輸入は金を失うことになる、ドイツは金銀を外国に渡し世界を豊かにしドイツは貧しいままでいる」と論文にかいたそうな。当時は、金・銀が通貨だったので、金・銀の流出はベースマネーの減少(金融引き締め)で不景気になる。金・銀流入は逆に景気を刺激する。金・銀の量は富の蓄積以上の意味があったわけです。なーるほどー。重商主義の裏側にはこういう背景があったのか・・・。
コラムは、更に、今日の場合、輸出で稼いだ黒字国は金の代わりにドルを受け取るがドルを自国で通貨として使えず消費を拡大できないので黒字国はドル札じゃ利子もつかないのでドル札と引き換えに米国債を受け取るゆえ、米政府の資金調達を助け、減税と財政支出で米国の消費はますます増える、と続きます。