藤巻さんの政策ミックス

10月7日朝日新聞Beの藤巻兄弟より

消費税率のアップと歳出削減は不可避である。日本の財政赤字はそこまでひどい。
だがこの政策は、景気にネガティブな要因となる。それを打ち消すためにマイルドな資産インフレの醸成という政策も併用すべきで、それには円安への誘導が有効といえる。
(中略)
日本国債をドル建てで発行すれば、海外から批判されずに円安へ誘導できる。


財政赤字解消を目指す政策をとらないとマーケットが財政破綻(=CPIのインフレ)を織り込み長期金利が上昇しそれが財政を破綻に追い込む。ゆえに増税と歳出削減は避けて通れないが、それは景気を悪くする。景気への悪影響を防ぐためにCPIに悪影響しない(つまり長期金利に悪影響しない)程度の資産インフレによる資産効果をつうじた景気刺激策を円安誘導することで行おうというわけですね。

グローバルにみた資産の実質価値が同一ならば円が安くなれば円ベースの資産価格は高くなる、というロジックだと思います。

さて藤巻さんはドル建て日本国債は「政府が国債の借り換えに窮したとき」と以前書いていました。ぼちぼちその時期が近づいてきたのでしょうか。

ドル建て日本国債の効果のメカニズムは(私の理解では)こうではないでしょうか。
http://d.hatena.ne.jp/guerrillaichigo/20050114#p1
http://d.hatena.ne.jp/guerrillaichigo/20050119#p1