円キャリーバブル その2

菅野雅明さんは日銀は金利を緩やかに持続的に引き上げるべきだとおっしゃる。
なぜ、そうすればよいか?。 Undercover素人マクロeconomistは一晩考えました。
なるほど!、投資家の期待に作用する政策だ。
日銀が穏やかかつ継続的に金利を引き上げ続けると投資家は、超超低金利は長くは続かないと、長期的には円調達のコストは増加する、キャリートレードは早めに手仕舞った方がいいかもしれない、ほどほどにしておこう、となり、円借入のバブル的増加を予防できるだろう、というものです。

円キャリーバブルは円安を通じて国内の景気を刺激しますが、バブル崩壊は急激な円高を通じた効果と個人金融資産の逆資産効果でデフレ的に作用します。金利ののりしろはまだ無いため、また「流動性の罠」にはまっちゃいそう。そうなったらマヌケですよね。それに今度財政政策をふかすと長期金利がはねちゃうかもしれないですし....。金融政策で急アクセス・急ブレーキはろくなことがないいゆえ、早目、早目が重要なのでしょう。

マネタリーベース2.5倍なのでゆっくりと円安に向かっていけばいい。こういうふうに日銀は金融政策をやってくれるといい。こんなふうに私は思っています。

もちろん、円キャリーバブル崩壊が引き金になるとか資産バブルがCPIに飛び火し長期金利が高騰しその後陰鬱な状況に突入するシナリオも意識していますが...。

(例によって無批判に受け入れたりはしないでください)。

日銀は物価の安定に責任を持っていますが、FRBは物価と雇用の安定に責任を持っているそうです。以前はなぜ中央銀行が雇用の安定に責任を持つのか全然わかりませんでしたが、FRBスタイルのほうが合理的かもしれないと思うようになりました。

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10/18追記
私よりもきっちりとした説明
http://deaconblue.cocolog-nifty.com/blog/2006/10/post_8e86.html