マネーマスターズ列伝 ASIN:4532164028 --- T・ロウ・プライス

マネーマスターズ列伝―大投資家たちはこうして生まれた
超一流の投資家の投資スタイルをインタビューした本を、かつて(自分のスタイルがまだふにゃふにゃだったころ)読んだときに残したメモです。個別株投資の戦略の研究は自分の本業での戦略に通じるところが多く、投資よりも本業への洞察が深くなったという点で、得るところが多かった本です。


T・ロウ・プライス


景気循環のピークごとに1株あたり利益を更新してきた会社 で 今後も利益水準を更新する見込みのある会社 を長期保有する。
成長の初期段階が有利でリスクが少ない。

成長が期待される分野にあり、かつ経営がしっかりした会社を選び、成長株でなくなるまで持つ。
成長を続けている業種を見つける
その中でも最も将来性のある会社 (指標は、出荷数量と純利益)

成長株の条件

  1. R&Dと市場開拓力
  2. 激しい競争にさらされていないこと
  3. 政府の規制から自由
  4. 総人件費は低いが一人当たりの報酬は高水準
  5. 売上高利益率が高水準で推移、1株あたりの利益が急速に伸びる、かつ ROICが10%以上

サービス企業が買わなくてはならない物品(誰もが使うKey Parts 例 Cisco, Intel, Microsoft)を生産している会社
産業は一旦衰退し始めるとてこの作用が働く。収益は数量以上に減っていく。

高成長産業の中から最優良企業を見つけ成長する限り保有し続ける。


優良企業

  1. 優秀な経営者
  2. 傑出したR&D
  3. 特許
  4. しっかりした財務内容
  5. 好立場

不況下の業績推移を見よ!


過去の利益の伸びを調べる。
最高のタイミングは市場人気が冷めているとき。
安定成長株は循環株よりも価値あり。
高PERで買った株の利回りは低くなる。PERと金利を比べ考える。
金利時は目標PERを低めにする。
景気サイクルの間のボトムのPERの1.3倍ぐらい(買い目標価格)で買う。
買い目標価格を30%上回ったら売り始める。
ROIC低下は成熟期に入ったサイン。