今年の見通し

藤巻さんの主張「株・地価上昇、国債下落(長期金利上昇)、円安ドル高」は今年も変わりないそうです。ブレないですね。

プロパガンダ2007/1/3によれば
政府の累積赤字が830兆円とあまりに巨額ゆえ*1、安部政権の経済政策は政府の利払い可能性に制約され次の政策ミックスしかありえないだろう。

  • (財政政策) 消費税上げ+歳出減 --- 早急に累積赤字の増大を防ぐ
  • (為替政策) 円安によるマイルドな資産インフレ --- 資産効果で財政政策の強烈な景気マイナス要素を相殺する
  • (金融政策) 景気の過熱しすぎは良くない*2 --- 日銀の政策は早め早めの短期金利引き上げ ←これは政府ではなく日銀の政策

藤巻さんは「ドル建て日本国債」の発行を再度提案しています。
間接的に円建て国債にを買っていた個人の預貯金を個人向け変動金利のドル金利国債に向けることで

さらに為替政策としては

  • 日本国民が自分の意思でドル建て日本国債を購入することを諸外国は文句をつけられない
  • インフレ懸念の米国は(利上げよりも)ドル高を望ましいと考えるだろう

さて、国民が為替リスクをとってドル建て日本国債を買うだろうか?
あのグロソブや類似商品があれだけ売れたことを考えると、商品性を工夫すればドル建て日本国債も売れるのではないでしょうか。例えば、

  • 毎月・隔月利払い
  • 何とか何とかファンドの素材として使いやすい

とか。

私自身は、シンプルな仕組みで、流動性があり(時価ですぐに売却でき)、納得のいく金利ならば、考えてもいいかなーと現時点では思っています。


keyword: 藤巻健史, ドル建て日本国債, 財政赤字, 利払い

*1:プライマリーバランスを黒字化しても金利1%につき(早かれ遅かれ)8.3兆円の利払い増加のため、長期金利上昇→利払いに窮し財政破綻→プリンティング・マネー政策→ハイパーインフレに至る

*2:マーケットがCPIのインフレを織り込むと長期金利が高騰する