日銀総裁講演 イエコノミー
3月3日の日経朝刊のイエコノミー特集に日銀総裁の基調講演の要約が出ていました*1。
人生は夢の実現に向けて、金銭面での制約や帰結も考慮しながら複雑な方程式を解く意思決定の連続で、企業経営と通じる。リスクを認識し、うまく対処しながら生活を「経営」することが要求される。
をうけて、
優れた「生活経営者」をたくさん生み出すにはどのような条件が必要か。
要約すると
日銀総裁はバブルもその崩壊も良くないと言っていますね。だからforward lookingな金融政策が重要。ちゃんとやってくださいね。
最後に改めて協調しておきたいことは自分の行き方、お金のとの付き合い方を決めるのは、最終的には自分しかいないということだ。コーポレートガバナンス(企業統治)の最終的な手綱は家計が握っている。
外国にお手本があった高度成長時代じゃないんだから、アイデアを有する人たちがチャレンジすることで経済は豊かになる。チャレンジするためには金が要る。そのためにはリスクマネーが供給されねばならない。しかしながら、
国民に金融経済の基本的な知識が薄く*2
80年代後半のバブル*3の崩壊とその後の長い不況でリスク資産に手を出さないのが経済的合理だったが、事情が変化した今でもリスクマネーは凍りついたまま。
家計部門がリスクマネーを供給するためには、「金融経済の基本的な知識」と金融取引での「信頼」が必要。他にも法・制度・慣習の「阻害要因」を取りぞのくことが、(資金の)サプライ側の政策として重要。そして、国民の皆さんもちゃんと勉強してね!。
こんなふうに、日銀総裁はおっしゃっているのでしょう。
家計部門が個別銘柄にファンダメンタル投資すれば、各企業のガバナンスの手綱を握ること*4になり、インデックスにマクロ投資すればその国の経済の手綱を握ること*5になりましょう。