地価16年ぶりに上昇
地価下落が続くと企業のB/Sの左(資産の部)が実質縮小する。すると、負債を減らさないとすると右側のEquityが実質的に縮小することになる。そしてEquityが0に達するとそこから先は実質債務超過で会社は非常に不安定になる。それを避けたい一心で企業は負債の返済をしてきた。つまり貯蓄セクターだった。
地価が上昇に転ずれば企業セクターもはや必死に貯蓄(返済)しなくても良くなる。
すると、
政府部門の貯蓄 + 家計部門の貯蓄 + 企業部門の貯蓄 = 輸出 - 輸入
- 政府部門の貯蓄 マイナス
- 家計部門の貯蓄 わずかにプラス、いずれゼロを経てマイナスへ
- 企業部門の貯蓄 プラスからゼロまたはマイナスへ
つまり
国内は資金不足 → 長期金利上昇 (=インフレ)
経常収支(輸出 - 輸入)が赤字 → 円安
藤巻さんの長年のプロパガンダ
資産効果 → 長期金利上昇 & 円安
というシナリオがついに現実になりそうですね。
====== 3月24日追記 ======
上記のように思っていたところ.....、
日銀の資金循環統計によれば、企業部門の資金余剰が減少し、家計部門の資金余剰(黒字)が増加し、政府部門の資金不足(赤字)が減少とのこと。長期金利がまだ1%台を保っている理由はこんなところにあるのでしょうか。
上記シナリオはゆっくりと徐々に徐々に。