11月3日 プロパガンダの藤巻さん

外資の常識・文庫版の出版記念(?)で藤巻プロパガンダが更新されました。
スタンスは当然いつもと同じです。 悲観論の日本人アナリストのロジックの非一貫性の指摘が面白いプロパガンダでした。
今回のKYEとなるフレーズはこんなところでしょうか。

今後日銀が早めに資金を吸収して、資産バブルを抑制できるかが問題となる。

そもそも、日銀が政策金利を0.5%に抑えているのは、穏やかな資産バブルを作り出したい意図と憶測しているが、8月、9月と利上げを見送ったために「穏やか」ではなく「激しい」資産インフレが訪れる可能性が強まったと考える。その意味でも長期金利の急騰、株の上昇、円安の進展を予想する。

資産インフレの予報は「穏やか」から「激しい」に変わり、資産バブルに至ってヒドイめにあうか否かは日銀の今後次第(早めに資金を吸収できるか否か)。激しい資産インフレから資産バブルに移行する経路の境界はどのあたりだろうか?。日銀の利上げが遅くなればなるほどある時期に急激に利上げをして資金を吸収しなきゃいけなくて、利上げのタイミングとペースがクリティカルになるんじゃないだろうか。このあたりは素人考えです。

インフレは需要と供給の関係だけでなく、貨幣量とモノの比率変化によっても起こる。私は、後者の理由によるインフレを予想している。なお、過去の例から資産インフレは学問上のインフレ(フローのインフレ)より数年早く起きる。資産価格が上昇すると資産効果(株や土地を持っている人がお金を使う)ことにより実体経済にも良い影響を与える。

やはり、「貨幣数量論」と「値動きの軽い資産価格のほうが実体経済よりも先に反応する」がロジックのコアですね。

keyword: 藤巻健史、資産価格、貨幣数量論、資産インフレ