エルピーダメモリ ファウンドリー事業に参入

モリービジネスでは最先端の微細プロセスを使い低コストなチップで勝負しないと利益が出ないこともあり、エルピーダメモリは先端プロセスの製造能力を増強してきたが、その製造設備が旧式になったらどうするのだろうか?、ロジックのチップは最先端よりもちょっと古くなったプロセスで生産ことが多いので、ファウンドリー(半導体受託生産)ビジネスをやるのがちょうどいいのではないか、こう思ってたらヤッパリそうでした。
パートナーは坂本社長のなじみ(古巣)のUMC。
UMCからロジック・プロセスを導入し、65nmからスタートし、広島エルピーダの110K枚/月の生産能力のうち30K〜40Kをファウンドリーにまわす。 半導体製造のコストのうちのかなりの部分は製造装置の減価償却だからDRAM製造で償却済みの装置でDRAMより高く売れるロジック・チップを生産すれば儲かる。
TSMCに差をつけられて苦しそうな?UMCにとっては受け取ったプロセス利用料を先端プロセスの開発投資に回せるし、製造パートナーを得ることでUMCの顧客にも歓迎される。
最初からここまでのシナリオを考えた上で広島エルピーダの設備投資をしていたのでしょう。なるほど!


4/25 追記
30K〜40K枚/月の生産能力はロジック・チップでは大型量産工場1つ分だから日本の半導体業界の再編のきっかけになるのではないだろうか。