目からウロコの投資術 5/8 逆張り分析術2
テーマは「円キャリートレードなんて存在しない」
円キャリートレードとは、低金利の円を借りて高金利通貨の資産(預金とか債券)で運用すること。
- 財務省は、政府短期証券の発行・借換で調達した円を売りドルを買い、ドル預金や米国債を保有して、金利を稼いでいる。
- 外国為替証拠金取引も円キャリートレードだが、為替市場全体に比べれば小さい。
- 銀行はヘッジファンドや個人のトレーディングの資金を貸したりしない。
- ヘッジファンドは日米金利差が拡大すればドル先物を買い、金利差が縮小すればポジションを解消するが、先物は円を借りているわけではないからキャリートレードとは言えない。
- 日本人のBRICs投信への投資は円を借りているわけではないから、キャリートレードに似ているがキャリートレードではない。
へりくつっぽい雰囲気もしますが、藤巻さんによれば、「円キャリートレードなんてない」、「キャリートレード解消」という言葉に踊らされた一般投資家が円を買い戻した結果円が高くなった、とのこと。
と、いうことは ...
FRBの最後の利下げを確認したら、(こうなれば金利差は再び開く方向に向かうので)、ヘッジファンドは再び先物でドルを買い始め、その結果ドルが強くなり始め、一般投資家もドルを買い始める、こういうことかなあ。