目からウロコの投資術 5/15 逆張り分析術6

原油等の価格が上昇するのはマネーゲームのせいか?
先物は決済日があり、決済時にポジションを持っていると現物で決済するから、決済日には先物価格と現物価格は一致する。 だから先物価格には実需の価格が反映される。 今1バレル100ドルを超えているということは、世界経済が極めて順調に成長してきたから。
これが藤巻さんの見解。
そして、株価下落時に原油価格上昇という整合性の無い現象をどう読むべきか?

  • 原油価格が高いのがおかしい、いずれ原油価格が下落する
  • 原油価格は世界経済の好調を反映している、株価が悲観的すぎ、いずれ修正される

藤巻さんは後者だそうです。
原油先物は決済日に実需の取引とつながるのに対し、株価は企業のファンダメンタルズに強制的に結びつく仕組みが無い。 ゆえに株価は市場の心理でぶれる。 マクロのファンダメンタルズに近いのは原油先物のほう。
ナルホド!、こういうふうに読めばいいのですね、きっと。


5/18 追記
投機資金が原油先物で買い進むと先物価格に引っ張られて直物の価格が上昇するものの価格上昇に伴い買い手が減少するから、需給を無視して価格が一方的に上昇するとは考えにくい。
投機資金で価格が上昇したというよりも、需給関係が変わるからこそその変化を見抜いたジム・ロジャーズが先物市場にやってきたのでしょう、きっと。