たわごと
9月、10月はヘッジファンドの決算期とかで下がるだろうとは覚悟していましたが、「大暴落 1929」を読んでいるうちにNYも東京もフリーフォールのように落ちていき、あたかも1929年にいるような気分になります。 また、1990年の日本のバブル崩壊を再び見るような気分にもなります。
ただし、あの時との違いは
日本のバブル崩壊を早送りで見ているような気もします。相対で取引していたCDSをシカゴの取引所で扱うようにしようとか、米国は動きが迅速ですなあ。
「アメリカ型資本主義の終焉」とかいう見出しを吊り広告で見かけますが、
- 実は流動性が低かったCDO証券のリスクを過小評価してイケイケドンドンで買い上げたら、住宅価格下落が引き金になって、買い手が市場から消えてしまい値がつかなくってしまった。
- 金融機関が二束三文の資産を抱えているらしい、倒産するかも知れない、こういう疑惑で金融機関の間で資金が流れず、金融機関は資金繰りに苦しむ。 当然、実体経済の潤滑油としての資金も流れにくくなり、景気に悪影響する。
- 倒産保険ともいえるCDSを相対で取引していたリーマンが破綻して流動性が消えてしまい値がつかなくなってしまった。
結局、投資銀行はリスクを読み間違えて流動性の低い資産をいっぱいレバレッジかけていたのが裏目にでて、Equityを吹き飛ばした、そして今は金融仲介システムが信用不安にある、ということではないでしょうか。 アメリカ型資本主義云々ではなく、典型的はバブル崩壊とそれで引き起こされる信用不安のように思えます。
信用不安が恐慌にならなければそれでいいのですが。