ニューノーマル 雑感 続

ニューノーマル―リスク社会の勝者の法則読みつつふと思った。ロジャー・マクナミーによれば

  • 大規模のメリットの減少の結果、個人の力が強くなっている
  • テクノロジーは個人の力を強化する領域に作用している。

そして、日本は匿名のネット文化(私もヘンテコな名を名乗っている)で米国は実名のネット文化。日本では実在の個人とは別の世界をつくり、米国では生身の人間の延長として作用している様に見える。 生身の人間を鍛えコネクションを広げるよう作用するのでは。 このへんは梅田望夫さんの主張だが、やっとナルホド!と腑に落ちるようになった。
更に流動性が高いほうがリソースの最適配置を実現しやすいから、豊かさ(モノやサービスをより多く消費できるということ)にも影響するかも。

ウォール街の信用危機で日本のメディアは米国危機説で盛り上がるが、ニューノーマルの執筆時点(おそらく2003年)で次のフロンティアが個人の知を強くすることと見定めた人たちが沢山いた米国の底力はスゴイと思う。