サミュエルソン on 先週の土曜日の朝日新聞

FRBの利下げを織り込んで?、あるいはポジションクローズの反対売買で円が買われて?、金利差が縮小して円高に賭け易くなって?、円が上昇すると→株価が下がります。 藤巻さんのロジックどおりに(しかし嬉しくない方向に)。
やっと藤巻シナリオで長い長いデフレから脱出でき普通の経済成長になるり雇用も徐々に良くなっていく、消費も増えると期待していましたが、シナリオが崩れてしまいがっかりです。


== 私の視点での要約。
ブッシュ大統領が掲げた「思いやり保守主義」は、結局のところ、億万長者に対して優しい政治だった。 たとえば証券取引委員会SECの委員長に、能力が低く利益相反の危険がある人物をわざと採用して、「優しく穏やかなSEC」にしたことが象徴的だ。 規制緩和をやりすぎた資本主義は、壊れやすい花のようなもので、自らを滅ぼすような事態に陥ってしまう。
金融工学を使いレバレッジをかけすぎて、人々は自分が何をしているのかわからなくった。
グリーンスパンFRB議長が95年ごろから株式市場のバブルに対策を講じなかった。
これらの背景には、レーガン大統領が「極右サプライサイド経済学」路線を取り、「悪い規制緩和」や「無能な人物の登用」といったブッシュ路線に引きつがれてきた。
この危機を終わらせるためには何が有効なのか。 それは、大恐慌を克服した「赤字をいとわない財政支出」だろう。 極端にいえば、経済学者が「ヘリコプターマネー」と読んでいる、紙幣をばらまくような大胆さで財政支出をすることだ。
現在の危機が解決したとしても、米国の将来はなお厳しい。 経常収支の巨額の赤字が、10年後には一段と深刻な問題になってくるのではないか。
懸念されるのはドルからの逃避、それも無秩序なかたちの逃避が起こるのではないか、ということだ。 もっとも、今は家が火事になっているような時だから、そんな先の心配をあまりすべき場合ではない。
== 要約おわり。


金融政策が効かないほどの危機なので、財政政策と、クラウディング・アウトが起きないよう中央銀行がPrinting Money政策が要ると、サミュエルソンは言っているように聞こえます。