Voice+に「藤巻健史の国富論」第4回 登場

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藤巻さんの現時点のファンダメンタルズの見解は、金融システム不安は峠を越した

 私は以下に述べる理由から、現下の金融システム不安は峠を越したと判断している。
 今回のアメリカを震源とする金融システム不安と世界同時不況の原因は明確で、各国の土地と株の値段が下がったことが理由である。原因が明確である以上、正しい対処法をとりさえすれば、事態は解決に向かうということだ。
 現に、アメリカをはじめとする各国の政府・中央銀行が正しい政策を講じたことによって、金融システム不安はすでに峠を越したと思われる。金融システム不安が解消されれば土地と株の値段は反騰する。それらが反騰すれば正の資産効果により、実態経済はより急速に改善すると思われる。

そして

 だが、実体経済が悪くても、それが世界恐慌になることはない。世界恐慌が生じるのは、もっぱら金融システム不安が拡大したときである。先述のように、金融システムの動揺を抑える政策が行なわれた以上、世界恐慌を心配する必要はないだろう。

更に

日本の個人は現在、個人金融資産1550兆円のうち51.3%を現金または預金で保有している。(中略) 日本は景気が悪かったので、銀行は企業への貸し出しにお金を回さず、そのお金で国債を購入していた。(中略) 日本国がインフレ対応型のポートフォリオを組んでいる理由は、明白である。「インフレは借金を抱える人にとって大助かり」だからだ。

と、いつもと同じです。


恐慌にならないならば日本の経済政策は財政赤字を中心にまわざるを得ない、インフレにせざるを得ない、ならばインフレ対応ポートフォリオ、インフレになれば景気は良くなるというのが今の藤巻さんのロジック、こう勝手に解釈しています。