市場リスク 暴落は必然か 原題 "A Demon of our own Design"
- 作者: リチャード・ブックステーバー,遠藤真美
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2008/05/22
- メディア: 単行本
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MITでPh.D取得後、MITからモルガン・スタンレー、ソロモン・ブラザーズ、ヘッジファンドのムーア・キャピタルでリスクマネージャを務め、その後は自らヘッジファンドを運用する著者は理路整然と投資銀行・ヘッジファンドの取引を説明する。
どこが面白く勉強になったかというと、
- 現物市場と先物市場のつながり方と
- 投資銀行やヘッジファンドの統計アービトラージ取引
- 流動性の意味 --- 流動性要求が価格を動かす
- 流動性と危機 --- 流動性資産とレバレッジゆえに危機が起きる
- 市場が厚いとは何か
藤巻さんがしばしば触れるものの説明を省いている部分がしっかりと記述されているから。
教科書には記載されていないところが理路整然と書いてあるおかげで理解が深まった。
*1:私はふつう短期間で読み返すことはあまししない。