暴走する資本主義 by ロバート・ライシュ
個人は消費者、投資家、労働者という側面を持つが、グローバリゼーションと生産のイノベーションと規制緩和を通じて、消費者と投資家の立場が強くなり、企業は競争に直面し、企業のコストダウンの努力の結果、労働者の立場が弱くなっている。
グローバリゼーションはグローバルなサプライチェインをもたらした。
イベーションの結果、大量生産でなくても低コスト生産できるようになり、競争が激化した。
規制は価格抑制を通じ大企業に利益をもたらしたが、規制緩和で競争が激化した。
量販店は消費者の購買力を集め企業にコストダウンを迫る。 なぜならば量販店は価格が高ければ消費者に見放され別の量販店に客を取られるから。 投資信託のファンドマネージャは企業に利益を上げることを迫る。 なぜならばファンドマネージャは結果が振るわなければ投資家は資金を引き上げちゃうから。 この圧力の下で、企業はライバルに打ち勝つために政治を利用しようとカネを大量に使うようになり、その結果、民主主義が弱くなった。
- 作者: ロバートライシュ,雨宮寛,今井章子
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2008/06/13
- メディア: 単行本
- 購入: 11人 クリック: 170回
- この商品を含むブログ (96件) を見る
一つの側面だけをピックアップして議論しても全体像は見えてこない。 このことは重要、決して忘れないようにしよう。