清き一票、以外でも出来ること

矢口新さんの Dealer's WEB が勉強になった。
以下は私の理解での要旨。


日本の経常黒字の累積は300兆円あり外貨資産として保有されている。 300兆円のうち100兆円は外貨準備として政府が保有している。 残り200兆円分の外貨資産(たぶん輸出企業が保有している)を円資産に転換しようとすると円高圧力となる。残り200兆円の円高圧力を吸収するのは個人の外貨預金、投機資金による円キャリー・トレードの保有だたポイントは金利差。金利差が無くなりキャリートレードには期待できない。

清き一票、以外でも出来ること −−− 経済でも、自分たちが集まればできることがある。

日本の個人金融資産の残高は2008年9月末時点で1,467兆208億円、このうち「現金・預金」778兆7,351億円。これを踏まえ、矢口さんは

仮に個人の外貨預金の残高が250兆円、300兆円にもなれば、貿易黒字が急増でもしない限り、円安トレンドに転換します。貿易黒字の急増は景気回復でもありますから、いずれにせよ日本経済にはプラスとなります。

仮に日本政府が200兆円をつかってアメリカの連邦機関債などを買えば、アメリカの危機を救うだけでなく、買いオペとなって円資金の供給、ドル高円安トレンドへの転換などが起こります。

また、日本の全株式市場の時価総額は300兆円ほどです。株主が今の株価の2倍で売っても600兆円ですから、自分たちが集まれば株価を倍以上にすることができます。株主が売り惜しめばもっと上がります。浮動株だけを買えば、株価は簡単に数倍にもなります。

そして

外貨預金と株式投資、一票より確実に景気回復に役立ちます。悪政の責任が国民1人1人にあるとは思いたくないですが、景気後退の責任は金融資産の半分以上を現預金にしている個人資産家にもあるとは言えます。

とおっしゃる。


私も(最近は)その通り!と理解できるようになりました。
円の現預金を溜め込むことはマクロレベルでは不況で人々を苦しめるだけ。