ワークシェアリング

メディア・識者の間ではワークシェアリングの議論や正規雇用の過剰保護が盛り上がっていますが、政治的にそんなのうまくいくわけないじゃんと感じます*1

失業はそもそも労働需要不足から来ているから、円が安くなるような政策のほうがワークシェアリングよりも役に立つ・効果がある・良く効くのでないだろうか。

円が安くなれば海外から仕事が戻ってくるし、日銀がお札をガンガン刷るふしだらな中央銀行という香りが人々にリスク資産を買い始めさせ資産効果で景気が良くなる。 それに、名目賃金を引き下げて均衡させるよりも、為替の経路でグローバルな観点で実質賃金を下げるほうが、摩擦がうーーんと小さいし。
構造改革はインフレ的な環境で名目賃金が上昇傾向にあるときにやってこそ、うまくいくのでは。 名目賃金下落時には人々は現状にしがみつくが、上昇時にはより良い条件に移行が容易なのでリソースの再配置がずーっと楽だから。

*1:コンセンサスが取れることしか法制度はいじれないから、大恐慌で焼け野原にでもならない限りちっとも進まないのではないだろうか。