「日本が経常赤字になる日」 by 菅野雅明 from 日経コラム十字路

(私のメモとしての要約)
世界的景気後退をうけ輸出が激減し、貿易赤字となる。 いずれ世界景気の持ち直しとともに日本の輸出も回復するだろう。 しかし、世界の設備投資の回復は穏やかで、一方、景気回復で資源・食料価格が上昇すると思われ、日本の貿易赤字が暫く続いても不思議ではない。
経常黒字を支えてきた所得黒字(主に債券投資の金利収入)は、世界的金利低下で今後急速に減少するとみられる。
2010年には日本の経常黒字がほぼゼロに近づくと試算される。
日本が経常赤字になると、国債ファイナンスを外国人投資家に依存せざるをえない。 これは国債金利の上昇につながる。 日本の株価のほかに長期金利も外国人投資家の動向に左右されるようになる。