マイナス金利

マイナス金利政策(金融機関が中央銀行に預けている当座預金のうち、義務づけられた金額を超える超過準備にマイナス金利をかける政策)はどう作用するのだろうか。 素人考えでは...

  • 銀行はマイナス金利を払いたくないので貸し出しする。 借りた人が一時的に口座に入れたおカネも、銀行は貸し出し先を見つけ、貸そうとする。 借りた人に何かを売った人が受け取ったおカネは銀行の預金として戻ってくるから、再び銀行はそれを誰かに貸そうとする。
  • 目端の利く人々が資産インフレを予測し、現金や預貯金をリスク資産に変える。 このリスク資産購入意欲がリスク資産価格に上昇圧力をかける。
  • さらにアグレッシブな人々は借り入れでリスク資産を買う。 リスク資産価格に上昇圧力がかかる。
  • ゼロ金利に達してもインフレにならないのだから現金を持っていたほうが有利(その結果としてデフレが定着)という人々の期待を打ち破ることができる。

マイナス金利政策は信用乗数と貨幣の流通速度の両方を増大させる効果がありますね、きっと。 マイナス金利導入の準備ができたとアナウンスして、ゼロ金利にするだけでも効果があるのでは。
銀行が超過準備を持っていると日銀から指導を受けたというのはバブルの頃の話。 だから、CPIだけを注視しつつ一生懸命貸しているうちにとんでもないバブルになっちゃった。