戦うか逃げるかに関連して、経済の成長と停滞

海部美知さん

今の状況は、それなりに理由があってそうなっている。長年かかって出来上がった仕組みをひっくり返すのは並大抵ではない。それを可能にするためには、ひっくり返すことで有利になる人を集めて団結して戦うか、それとも自分はよりよい環境に移って幸せになるかのどちらか、ということになる。後者だと、長期的には「ストライキ」と同様の効果をもつようになるが、そこまでは時間がかかる。

他人を変えることなんてできない。まして、巨大な日本という国のエスタブリッシュメントの人々を変えることは不可能に近い。

を読みつつ、
日本の会社組織では、『年功序列』『定年制』『退職金』の3点セットで、「あと数年何とかしのげば(後は野となれ山となれ)」というインセンティブが働き、必要な変化を先送りしようという力が働く。 先送りされちゃ困る人たち(若い世代とかエスタブリッシュメントじゃない人たち)もたくさんいるわけだが、デフレ経済下では自分の雇用・収入が不安だから目先維持という政策にのってしまうんだろうなあ。 このように思った。 人口分布と巨額な財政赤字で先送りのツケはいずれ自分に回ってくるのだが*1


経済成長する国と停滞する国があり、以前は不思議に感じていたがこういうところに分かれ道があるのだろう。

*1:あの世に逃げ切ってしまえばOK。