一つの時代の終り

梅田望夫さん

JTPAカンファレンスでの講演でも話したように、ITやネットの世界はドッグイヤー15年(リアル換算すれば100年以上)の間に、おそろしく進化し、成長の時代から成熟の時代に移ろうとしている。それは間違いない。でも特に利用技術については、まだまだこれから始まるというほどの揺籃状況にあり、やるべきことは山のようにある。

と、時代の変化を示唆する。
海部美知さん

梅田さんのいう「ITを押し上げた時代の力」の一つの要因は、こうした「幸せなデジタル時代」に生み出された、膨大なマージンが原資だったんじゃないか。そして、今はどうも、その蓄積を食い尽くしてしまった状態なんじゃないか、と思っている。

だから、この先、IT分野での時代の変化はもしかしたらスローダウンするかも、とも思う。そのつもりでかからないと、いけないんじゃないか、と思う。少なくとも、通信の世界ではそうだとかなり思っている。他の分野ではもしかしたら、私が知らないだけかもしれないが。

と、汎用技術としてのディジタルの技術が「時代の力」だったからそろそろフェーズが変わるのでは?と示唆する。

私も、ディジタルの原動力の一つだったCMOS半導体も、トランジスタ部分の断面の電子顕微鏡写真で原子の粒が見えるほど小さくなったから微細化(Mooreの法則)もぼちぼち終盤に近づきつつあるよなあ、と思っていた。

次を真剣にで考える時期が来たと認識。 明日は昨日の延長線上には無かろう。