プロパガンダ 6/27, 7/1

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2009/06/post-20.html
http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2009/07/nbs.html
頻繁なプロパガンダの更新、強気とみています。


6/27のプロパガンダより

3月以降からの株価の上昇による資産効果で、今後、実体経済は急速に改善していくと私は予想する。

私の「過去の栄光」の話になって恐縮であるが、JPモルガン内では社長、会長をはじめ、世界中のセールスマンやトレーダーたちが耳を傾けていたのは私の東京マーケット予想だったのだ。

ところで私の敬愛する哲学者・土屋賢ニ先生の定義によると、「過去の栄光」とは「自慢するものがなくなった有名人が頼りにするもの」だそうだ。私が、今回、「過去の栄光」を書きたくなったのは、サブプライムローン危機発生以降の私の戦績を知っている方には、充分ご理解いただけることと、思う。しかし、だからと言って私のことを笑わないでくださいね。なんとなれば、土屋先生、続けて「そういう有名人を笑う人はたいてい、過去の栄光さえもっていない」と、おっしゃっていますから。 

ヘッジファンドの超大物ジュリアン・ローバートソン(だったかな)が本の中で語っていました。 「長年マーケットにいるのでマーケットの方向が51%の確率でわかる」という趣旨を。 彼のような超大物でもランダムウォークに対してたった1%のアドバンテージでしかないのかと驚いたものです。 確率分布がマーケットが織り込んでいる確率とは違うという確信でリスクテイカーは勝負をするのでしょう。 でも森羅万象を織り込んだ確率過程ですから、途中の経路は思惑に反することも多い。 確率分布の偏りを理解できることが重要と私は思います。


7/1のプロパガンダより

「米国の財制赤字が悪化するとか、米国でインフレが加速するからドルが暴落する」と言っている人のロジックはすべての通貨に当たはまる。と、言うことは、どの国の通貨も弱くなる。すなわち世界規模でのインフレが来る、ということを意味するのだろう、と思う。

どの国でもインフレが来るのなら、どの国のものであれ、不動産や株等のインフレ対応型資産を買った人の勝ち。 その中で為替の影響で大儲けする国への投資と中儲けする国への投資がある。言いかえればデフレ対応型投資の債券投資をすれば、大損する国への投資と中損する国への投資がある

ちなみに「米国の財制赤字が悪化するとか、米国でインフレが加速する」ことを心配する人に申し上げたいのは、日本の財政状況の方が段違いに危険状態だということである

インフレになるか、デフレになるか。 それを市場が織り込んでいるか。ここが藤巻さんが見ているポイントでは。


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