プロパガンダ 9/22

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2009/09/9269.html#

何はともあれ、今の「円買い」は単なる投機家の動きだと私は考えている。そもそも、投機家以外、誰が、円を買うのであろうか?「避難通貨」だからという理由で外国人が日本国債日本株に積極的に資金を移動させてくるなど到底思えない。その意味で実需の「ドル売り円買い」は少ないと考える。確かに多数派の円高説を怖がった輸出が、日米金利差が少なくヘッジコストが小さかったのでドルの先物売りを速めた可能性はある。それだけだ。

今回の円高で藤巻さんが悠然としている背景は、「日米金利差が無い現在では実需が為替レートを左右するが、経常黒字が消えたからにはドル売り圧力は消えた、投機筋が円買いドル売りを仕掛けてもいずれポジションクローズの反対売買をするから長期でみればニュートラル」、このように理解しました。

経常収支の恒等式 経常黒字=貯蓄―投資 から考えてみよう。
政府の赤字が極大化、少子高齢化が進展していることを考えると経常収支の赤字化は、そう遠い話ではない。経常収支の赤字化は円の暴落か長期金利の急騰またはその両方を意味することは、経済学では常識と私は理解している。
円が下落を開始すれば、日本株は世界の株価に追いつくように上昇しよう。

円の暴落、長期金利の急騰 か...。ずいぶん景色が変わるな...。


待望の新刊は 10/16(金)発売、タイトルは 「藤巻健史の「金融情報」はこう読め! ――大転換時代にお金を守り、増やす方法――」