Bloombergインタビュー、国債増発に「市場の反乱」、年末にもトリプル安へ
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920009&sid=aez4_ZzchzK0
冒頭に要約。
財政規律の働かない計画経済国家の日本に対し、早ければ今年末にも「市場の反乱」が起きると予想する。長期金利は5%前後へと上昇を始め、株安・円安を伴うトリプル安の日本売りにつながる恐れもある
そう考える理由として
- 日本の財政事情は「極限に来ているが、規律は全く感じられない」
- 巨額の累積赤字に加え、30兆円台後半の税収と90兆円超の歳出計画は「とんでもない話」
- 市場の財政赤字懸念は、過去の例を見ても「ある時期にガタッと来る」
- 国際通貨基金(IMF)は3日公表した報告書で、日本政府の債務残高が対国内総生産(GDP)比で2007年の187.7%から09年は218.6%、14年には245.6%に膨らむと予測
- 毎年度の国債増発を消化する新規資金が続かなくなる
私の注目ポイントは長期金利上昇のイメージ
- ひとまず「悪材料出尽くし」と市場が受け止めた場合でも、その後は入札の度に消化懸念が浮上し、相場が崩れていく可能性がある
- 長期金利の本格的な上昇が始まった場合には「5%前後まで上昇する」
- 「3カ月間で3%」といった金利急騰は、財政破たんを懸念した「日本売り」
悪い金利上昇の結果
- 株価と円相場の急落を伴うトリプル安になると予想
- 97年にアジア諸国を襲った経済危機が日本に到来する可能性も「ゼロではない」と話す。「戦後、何十年もかけて築き上げてきた豊かさが瞬時になくなり、ゼロから再スタートを切ることになる」
- 長期金利の急騰と株価・円相場の急落という「市場の反乱は、その悲劇的な契機になり得る」
財政破綻の結果ハイパーインフレになり預貯金や年金の積み立ての価値が消えてしまうと、何十年のかけて築いた貯蓄を消費に使えない、国内の貯蓄で投資を賄えないので新たなモノやサービスの生産ができないのでそれを消費することもできない、こういうことになるのでしょう。なんとしても避けたい。
日本経済が本格的に回復するための適正水準は1ドル=200円
「円安が目的」との声明を伴う金融緩和策やマイナス金利の導入
為替レートは、雇用,企業業績,リスク資産価格,輸入インフレに作用し、デフレ期待を払拭し正常な状態の戻す効果を期待できるのでしょう。 政府と日銀はなぜ使わないのかなあ...。