東洋経済Online 「ハイパーインフレ時代の到来に今から備えよ」

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身銭を切って投資するのは勇気がいること。リスクテイカーの意見のほうが、机上の論理で話をするエコノミストの考えより重い。ただリスクテイカーは、自分に不利な話はしない。私がこれから話すこともポジショントーク

と、プロパガンダ宣言をしてインタビュー記事が始まる。今回の注目点は...

長期金利は、(1)期待潜在成長率+(2)期待インフレ率+(3)リスクプレミアムで表される。現在は85年時に比べて(1)と(2)は低くなったが、(3)のリスクプレミアムは財政赤字の拡大で高くなっている。

長期金利 = 期待潜在性効率(実質金利) + 期待インフレ率 + リスクプレミアム

 つまり経済成長に伴うよい金利上昇ではなく、リスクが増していることを背景にした悪い金利上昇がこれから起きる。最悪の場合は日本の株、国債、円が同時に売られるトリプル安となり、1997年のアジア通貨危機時の韓国やタイのような状況になる。
もちろん、そうしたクラッシュが起きる可能性は低いが、ゼロではない。そして起きてしまったときの負のインパクトは、バブル崩壊時の比ではないだろう。
 そうなれば暴力的な国債売りが浴びせられ、ハイパーインフレが起きる。

「可能性は低いがゼロではではない」... 意識しておこう。長期金利の急騰 → トリプル安、政府の財政破綻金融危機 → 貨幣の流通速度の増大で金融を引き締めるべき状況で政府の財政破綻懸念で短期金利を引き上げられずインフレが悪化 → 長期金利が更に上昇 → ... 、こんなふうになるのかなあ。

 円安にすることだ。為替は状況に応じて柔軟に円高か円安に動くべきだが、今、日本の力は落ちているので円安がよい。1ドル=130円まで円安が進めば、ひとまず一息つける。

藤巻さんによれば、本来は180円〜190円だが、130円で一息つける。 今は90円前後!。

 安上がりで効果がある景気対策は、株価を直接上げる施策を打つことだ。株価が上がれば資産効果で消費にカネが回るようになる。そうなれば景気が回復し、株を持っていない人も恩恵を受ける。

資産効果は、人々の期待に働きかけ、消費や投資にプラス。