世界はカーブ化している
- 作者: デビッド・スミック,田村源二
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2009/05/19
- メディア: 単行本
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日本語版サブタイトルは「グローバル金融はなぜ破綻したか」、この(出版社が売上を意識した)サブタイトルゆえ興味がわかなかったが、読んでみたら、藤巻さんがそう考える(と思われる)背景がかかれており興味深かった。
- 金融規制の緩和により、ヘッジファンド・プライベートイクィティーファンド・投資銀行にカネが流れ込み、彼らがリスクを取って投資することで企業家資本主義が出現し、世界経済は大きく発展した
- サブプライムローンの規模は今日のグローバル金融の規模からすれば乗り切れる程度だったが、信用危機が生じることで大変になった
- 最大のリスク要因は金融市場を良く知らない政治。善かれと導入したことが災いを起こす。 グローバリズムや金融市場をたたいて人気取りに走る政治をおカネは懸念する。
- ウォール街で大成功し議員・政府に転じた政治家たちが金融危機の時に走り回ることで米国は危機を乗り越えてきた
なんだか「プロパガンダ」と良く似ている。(円の為替レートに論点の一箇所を除けば)。