影の銀行システム

市場の変相

市場の変相


「市場の変相」を読んでいたら、FRBのFFレートを使った金融政策が効きにくくなった、とある。 その理由は(私の理解では)

  1. 「影の銀行システム」 商業銀行とは違い、FRBの規制を受けない(準備率の制約を受けない)投資銀行SIV等が流動性を作るため。
  2. 「内生的流動性」 投資家が強気になると借り入れを使ってリスク資産を買う。その結果、借り入れの分、市中の流動性が増える。 投資家のアニマルスピリットの変化が借り入れ(レバレッジ)の増減となり、マネーサプライを左右する。


ところで、影の銀行システムという言葉は日本でも良く使われたがそのメカニズムをきちんと説明してくれたエコノミスト氏を私は知らない...。 そこで、考えてみた。
投資銀行が自分の信用でCPを発行し資金を調達する、あるいは、銀行の(CPの償還の時期には資金繰りを保証しますよという保証を得た)SIVガCPを発行し資金を調達する。 次に投資銀行SIVが負債て調達した資金でリスク資産を購入する。 リスク資産の売り手はおカネを受け取り、それをMMFにプールする。 MMFはそのおカネの運用として投資銀行SIVのCPを購入する。 このサイクルがグルグルまわると信用がどんどん膨らむ。
と、いうことなのね。