プロパガンダ 9/16

http://www.fujimaki-japan.com/takeshi/2010/09/post-67.html
最近はFBを民間金融機関が買っていることを知った。

昔は、そのFBの金利市中金利に比べて極めて低かった。したがってFBが民間には、ほとんど売れず、残った大部分(ほぼ全部)を日銀が買い取っていた(すなわち市場から円資金を吸収していない)ちなみに、この日銀のFB購入は財政法第5条(日銀の国債引き受け禁止)には抵触しない。したがって昔の「ドル買・円売り」介入は、「市場から円を吸収せずに円を供給した」ので、市場への新たな円の供給を意味した。したがって、それを吸収するか否かの議論がなされたのだ。吸収すれば「不胎化政策」、吸収しなければ「非不胎化政策」である。
しかし、その後、FBの金利を市場金利に設定されるようになったので、現在、FBの買い手は民間金融機関に変わった。すなわち、その段階で、FB発行による円の吸収が行われている。為替介入ではその円を市場に返すだけなのだ。確かに時間的ギャップはあるが、「吸収したものを返す」だけだから為替介入のプロセスでは円の需給に影響を与えていないのだ。

なーーんだ、銀行がFBを買ったんじゃマネタリーベースは増えないではないか。マネーストックの経路での円安圧力が働かない...。
だから藤巻さんはあまり効かないとみているのかな。