2011-04-12 日経コラム十字路4/12 菅野さん 今後予想される経済の変化 日本企業の海外生産比率の上昇。地理的リスク分散の観点から海外シフトを一層加速。 財政悪化の加速。国内民間貯蓄が高齢化とともに減少すると、将来いずれかの時点で財政赤字ファイナンスを海外に依存することになる。 デフレ脱出・インフレ傾向への転換。供給網回復の遅れのボトルネックで局所的需給逼迫を背景に価格上昇がおきやすい。消費者の期待インフレ率が上昇することも考えられる。 迎合主義の台頭の可能性。 経済構造の変化を前提とすると、経済成長・財政再建・社会保障改革を同時に実現する為の残された時間はより短くなった。 菅野さんの表現は上品だが、経済の大混乱・財政破綻・社会保障の破綻は不可避で遠くない、と読めた。